明日の日経平均株価予想

本日の推移と今後の展望

2012年5月23日

本日の日経平均先物の動き

　昨日の米国市場はＮＹダウ・ナスダック共に下落しました。　途中まではプラス圏で推移していたのですが、引け際に急落しました。

　それを受けて始まった日本市場、日経平均先物は小幅安で寄り付きました。　この時点で少し安心したのですが、その安心も束の間で、その後株価は下へ動きます。　９時半頃からは８６５０円を下回るレベルでのもみ合いとなりますが、何となく弱いと言う印象です。

　１１時頃からは嫌な印象が現実のものになり、下値を切り下げる展開に変わります。　８６００円を割り込み、２時半過ぎには８５３０円まで下落しました。

　引けにかけて少し戻しましが、反発らしい反発ではなく、売り方が少し手仕舞った程度だと思います。

　日銀の金融政策決定会合で、金融緩和があるのではないか？と一部で囁かれていましたが、結局何も無く、為替は円高に動きました。　これでは株は上がりません。

　フィッチ・レーティングスが日本の長期外貨および自国通貨建て発行体デフォルト格付け（ＩＤＲ）を、それぞれＡＡおよびＡＡマイナスからＡプラスに引き下げたことで円安の流れとなっていたのに、日銀が円安にストップをかけた形です。

　ギリシアのパパデモス元首相がユーロ離脱もありうるなんて言う発言もあったとか、ユーロを離脱すれば、その瞬間からドラクマは急落し、ハイパーインフレに見舞われる事は目に見えているのにね。

明日の日経平均株価予想

　昨日の米国市場、ＮＹダウ・ナスダックは結果的に下落しました。　途中まで調子が良かっただけに、この引け方は嫌な引け方です。　何も無かったように今夜仕切り直しができればよいのですが？

　一方日経平均株価は、直近１８日の安値を割り込んでしまいました。　終わったと思っていた下げトレンドがいまだに続いていたようです。　日柄も値幅も十分調整しましたので、今日が底なのかも知れませんが、出来高も増えてこない事から投資家マインドが低下しているようで、仕掛け的な売りと言うより、買いが入ってこない状況のようです。

　明日の日経平均株価予想は、下落予想です。　もう少し時間がかかりそうです。　ただ、為替が日銀の無策を折り込んだら、再び円安に動く事も考えられますので、頼みの綱は為替だけです。

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