明日の日経平均株価予想

本日の推移と今後の展望

2012年3月1日

本日の日経平均先物の動き

　昨日の米国市場はＮＹダウ・ナスダックは共に下落しました。　バーナンキＦＲＢ議長の議会証言で一段の金融緩和観測（ＱＥ３）が後退した事が影響したとされています。　それとは逆に円に対してドルが買われ８１円台まで円安が進んでいました。　ドルがこれ以上増えないと言う事で当然の流れだったと思います。

　それを受けて始まった日本市場、日経平均先物は為替に反応し、高い始まりとなりました。　その後も買いが優勢で右肩上がりの展開となりますが、昨日の高値を抜く事ができず、９時半頃からは、高く投げ上げたボールが落ちてくるように戻ってきました。　マイナスにはなりませんでしたが、昨夜からの円安の流れが逆流していましたので、午後はやばそうな気配を感じました。

　午後は案の定下落の展開です。　日経平均先物は、マイナス圏とプラス圏を行ったり来たりの状態となり、大引けまでそれが続く事になりました。

　日経平均先物は±０、現物の日経平均は－１５.８７円でした。　日経平均先物は寄り付き値も終わり値も昨日と同じ値で、２本の陰線が並んでしまいました。　為替に振り回されている相場なので、明確に売りと言う訳では無いと思うのですが、何となく嫌ですね。

明日の日経平均株価予想

　昨日の米国市場、ＮＹダウ・ナスダックは下落し、一押し有りそうな気配を示してきたようです。　ナスダックはボリンジャーバンドの＋１σを堅持していますが、ＮＹダウは少し割り込んでしまいました。　今後値幅調整となるのか、日柄調整となるのか、今のところ分かりませんが、米国が調整するなら日本も調整を余儀なくされるところでしょう。　後は為替頼みです。

　一方日経平均株価は、今日のところ為替に振り回されてしまっています。　しかし、ＱＥ３が無いと想定するならば、円安ドル高の方向性は間違っていないので、日経平均上昇のシナリオは間違っていないと言う事になります。　しかし、円安の流れが重くなってきているのも事実です。　ＱＥ３が無いかもと言うはっきりとした話題が出てもドルの高値は抜けませんでした。　一旦腰を落としてからでないとジャンプできない状況なのかも知れません。

　明日の日経平均株価予想は、下落予想です。　日経平均も一旦腰を落として、それから１万円を狙いに行っても良いと思います。　買い損ねた方に押し目を提供してからでも良いと思います。　明日は週末でもありますしね。

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