明日の日経平均株価予想

本日の推移と今後の展望

2012年2月15日

本日の日経平均先物の動き

　昨日の米国市場はＮＹダウ・ナスダックは共に上昇しました。　場中、ほとんどの時間帯でマイナスだったのですが、引けにかけて急速に戻す展開でした。　ギリシャ新民主主義党のサマラス党首が財政緊縮策の実施を約束する文書を提出するとのニュースを好感したとされています。

　それを受けて始まった日本市場、日経平均先物は上昇の始まりとなりました。　昨日からの円安の流れが続き７８円台まで円が下落したことを好感したようです。　その後は概ね横ばいの動きとなります。

　１１時前の事です。　それまでもみ合っていた日経平均先物は、レンジを上抜けます。　右肩上がりの展開となり、９２００円を超えて行きました。　その後もみ合いを経て再度上昇し、とうとう９３００円に乗せるところまでやってきました。

　引けにかけて、さすがにここまできたら高値警戒感が出たのか、少し値を消す動きとなり、９２７０円の２１０円高で大引けとなりました。

　昨日、日銀が発表したインフレターゲットが呼び水となり、買戻しがかなり入っていたと捉えるべきだと思います。　為替も反転したのではないかと囁かれ始めていますが、もう少し見てみないと分かりません。

　日銀の政策自体は大した事は無く、為替の反転や株高を誘発するレベルのものではありません。　しかし、実際にそうなったという事は、膠着していた相場にタイミングよくきっかけを与えたと見るべきでしょう。

　でも、これぐらい上がると見ていて気持ちの良いものですね。　今夜米国市場が上昇すれば売り方さんが益々ピンチになり、買戻しも入ってくる事でしょう。　その反面急上昇場面では、逆張りの売りも入ってきますので、買い方のマインドがどれぐらい明るくなっているのか気になるところです。

明日の日経平均株価予想

　昨日の米国市場、ＮＹダウ・ナスダックは日柄調整の範疇での値動きだったようです。　ナスダックは業績好調のアップル効果で元気なのですが、ＮＹダウはそろそろエンジンに点火しないとボリンジャーバンドの＋１σを割り込みそうです。　日本株の上昇が影響して、流れが好転するかも知れません。

　一方日経平均株価は、出来高を伴い大きく上昇しました。　昨年後半の戻り高値をあっさり抜き去って大陽線が出現しました。　大相場の始まりは大陽線が立つことがよくあります。　昨年８月の急落場面からちょうど半年が経過し、しこり玉もほぐれてきたのでしょう。　ここから上はしばらく節らしい節が見当たりませんので、意外と早く９０００円台を駆け抜けるかも知れませんね。

　明日の日経平均株価予想は、米国株高に支えられ、続伸するでしょう。　方向は上です。　為替を睨みながらの展開となるでしょうが、外国人による出遅れの日本株物色が本格化するかも知れません。　一足早く春の足音が聞こえてきました。　ただし、方向は上なのですが、いろんな指標に売りシグナルが点灯しています。　特に騰落レシオが熱くなっていますので、調整場面も近い事も意識しておいて下さい。　調子に乗って買いつくと、そこが目先の高値なんて事もありますよ。

リンク