明日の日経平均株価予想

本日の推移と今後の展望

2010年9月15日

本日の日経平均先物の動き

　昨日の米国市場はＮＹダウ高・ナスダック安で戻ってきました。　ここまで上げてきましたので、利食い売りや戻り売りをこなす時間が必要なのだと思います。

　それを受けて始まった日本市場、日経平均先物は８２円台に足を突っ込んだ為替の影響で、９２００円を割り込んでのスタートとなりました。　その後一旦昨日比変わらずまで戻す場面もありましたが、やはり円高には勝てないようで下方向へ頭を下げるような形となりました。

　流れが一変したのは１０時半頃です。　一気の株価上昇です。　何が起こったのか一瞬分かりませんでしたが、為替のチャートに目を移してみると、こちらも一気の円安です。　この動きの激しさから、とうとう実弾が飛んできたことを悟りました。　そう、政府・日銀による為替介入です。

　菅首相なら何もしないだろうと安心してドルを売っていた投資家の買戻しも巻き込んで、どんどん円安が進みます。　それに同調するように日経平均先物もどんどん上昇して行きました。

　お昼休み中も為替は円安方向に動いたおかげで後場の寄り付きは一段高となりました。　その後は今日の実弾が底を付いたのか、小康状態となります。　当然日経平均先物も横ばいとなり、大引けまでもみ合いが続きました。

　やっと為替介入に踏み切りましたね。　為替介入はやってこないと安心していたドルの売り方にとって、カウンターパンチが炸裂したようで、今日のところは有効打となったようです。　後は、外国マーケットでどのような動きとなるのかに注目が集まるところです。

明日の日経平均株価予想

　ＮＹダウ・ナスダックは高安まちまちで戻ってきました。　日柄調整と言ったところでしょうか？　過熱指標も多いので、もう少し調整するかも知れません。　いや、調整した方が良いです。　今夜上げてから調整するか？　今夜調整を入れて仕切りなおすか？　適当に熱を冷ましながら上げて欲しいものです。

　一方日経平均は、やっぱり為替しだいです。　今後為替がどちらを向くのか？　今回の介入でトレンドが転換したと判断するのは時期尚早かと思います。　一日の動きを見てトレンド転換を決め付けるのは危険です。　世界各国が望んでいるのは自国通貨安であることには何の変化もありません。　ただ、これでドルの売り持ちをしにくくなった事は事実です。　日本とて国です。　一国の中央銀行に逆らって投資をするのは自殺行為でもあると思います。

　明日の日経平均株価予想は、今日は申し訳ありませんが控えます。　今夜の為替の動きが読めません。　外国人がこれからどういう行動に出るのか？　海外市場では日銀が手を出せない事も事実です。　短期の円買いが出て再び円高の可能性も否定できないと思います。　とにかく今夜の為替に注目です。

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