明日の日経平均株価予想

本日の推移と今後の展望

2010年3月18日

本日の日経平均先物の動き

　昨日の米国市場はＮＹダウ・ナスダック共に上昇しました。　昨日予想したようにナスダックに続きＮＹダウも新高値を取ってきました。　新高値を取った後、少し下げましたが、強い相場と言っても良いのでしょう。

　それを受けて始まった日本市場、日経平均先物は前日先に上げていたことが原因か？　ＣＭＥ日経平均先物が昨日の終値付近で帰ってきた事によるものなのか？　昨日の終値と同値で始まりました。　その後やや下げはするものの底堅い展開が前場を通して見られました。

　後場もおとなしい始まりとなり、また今日も値幅の少ない相場となることを多くの人たちが予想するような状況が続きました。　相場が動いたのは２時頃です。　「ギリシアがＩＭＦに支援を要請するのではないか」と言う報道が伝わり、一気にユーロが売られ、それにつられて日経平均先物も一気に下落しました。　大引けも安値圏で終了し、５日移動平均線を割り込んでしまいました。

　良く出てくるギリシア、たかがギリシア、されどギリシア、突発的な出来事ではなかったのに、敏感に反応した市場は、下げるきっかけを待っていたようです。　以前から騰落レシオの過熱に注意してくださいと申し上げていましたが、それが今日やってきました。

明日の日経平均株価予想

　ＮＹダウやナスダックは強い動きとなっていますが、日経平均同様調整のきっかけを待っていた事でしょう。　ギリシアがＩＭＦに支援を要請する可能性は以前から報じられてきたことで、全く目新しい材料ではありません。　過熱した指標が多く出ている為にどこかで必ず調整しなければなりません。　本日のギリシア問題は、単なる言い訳で、調整する為の絶好の材料だったのではないでしょうか。　今の市場は一旦調整したほうが良い時期なのかも知れません。　そうしてギリシア問題を市場が折り込み、実際にそうなったときには、アク抜けで上昇するかも知れませんね。　最近では、ＧＭ破綻がそうでした。　それまでのアナウンスメント効果で実際破綻した時は、市場は無関心になっていました。

　明日の日経平均株価予想は、調整（下）です。　今夜の米国市場はこのギリシア問題を言い訳にして、一旦下げるでしょう。　連休前でもありますので、買いの手は出てきにくいタイミングでもあります。　本日は以上です。

リンク