明日の日経平均株価予想

本日の推移と今後の展望

2009年8月24日

本日の日経平均先物の動き

　先週末の米国市場はＮＹダウ・ナスダック共に上昇しました。　米国自動車購入の補助が打ち切られることで、先週末の日本市場は自動車株を中心に下げたのですが、震源地である米国は、その材料には全く反応せず、ＮＹダウ・ナスダック共に年初来高値をつけました。　本当に補助金が必要の無いぐらいに景気が回復したのか？　また、悪材料には目を瞑って良いところだけを見て買っているのか？　もし、後者のほうだとその後のしっぺ返しが怖いような気がします。

　それを受けて始まった日本市場、日経平均先物は窓を空けての上昇となりました。　高く寄り付いた後も右肩上がりの上昇を見せ、前場高値１０５９０円までありました。

　後場も状況は変わることは無く、高値での推移が続き、１時前には１０６００円に一瞬タッチしました。　しかしこれが一文新値になり、少しずつ値を下げ始めます。　株価はネックラインを下方ブレイクしますが、上海が高いこともあり、下値は限定的で今度はダブルボトムを形成、ネックラインを上方ブレイクしました。

　大引けにかけてはやや売られ、１０５５０円の終わりとなり、何にも無ければ良いのですが、逆ザヤとなりました。

　終日全面高の状態が続き、指標・個別とも堅調な動きの一日だったのですが、１０６００円にかなり厚い売り板があったことや、それ以上の値段帯には利食いの売りなのか逆張りの売りなのかは判りませんが、大量の売りが存在し、上値の重さも感じました。

明日の日経平均株価予想

　ＮＹダウは、４日続伸、新高値更新となり、非常に強いチャートとなっています。　ボリンジャーバンドの幅が一旦狭くなり、株価の上昇と共に再び広がりそうな気配があります。　そうなれば、綺麗な上昇波動の始まりとなりそうです。

　ナスダックも陽線が４本立ち、ボリンジャーバンドでも、ＮＹダウ同様の動きが予想できます。

　一方日経平均先物は、海外が高く、外国人買いで吊り上げられたように感じます。　選挙前の麻生首相の失言は、自民党にとって逆風が更に強まりそうな気配の中、不自然な上昇のように見えます。　外国人が買って個人が売る構図となっているようで、国内の事情が分かっている人にとってはとても買える環境でもないように思います。

　総選挙まで１週間となり、国内要因を考えれば今週は中立と見るのが自然な流れだと思うのですが、　米国株が上昇するのならば、それについて行くのみとなります。　本日の上海が今のところ僅かに高い為、今夜の米国もやや高くなることが予想できますが、このまま上に行くにしても休憩が必要です。

　明日の日経平均株価予想ですが、本日の売り玉や上海の勢いを考えると、本日と同じような動きとなり、１０６００円の攻防となりそうです。　もし、明日１０６００円を抜けなければ、一旦下げる確立が高まりますので、すっ高値を掴まないようにしたいものです。　本日は以上です。

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