明日の日経平均株価予想

本日の推移と今後の展望

2009年8月21日

本日の日経平均先物の動き

　昨日の米国市場はＮＹダウ・ナスダック共に上昇して帰ったきました。　しかし、米国市場終了後に発表された事柄に、自動車の補助金制度の打ち切りと言うものがありました。　日経平均先物は、昨日の終値と同値の１０３６０円で寄り付きましたが、補助金の打ち切りは、日本の自動車メーカーにとっても良くない話でもある為、自動車関連株を中心に下げが目立ち、それに引きずられるように日経平均先物も右肩下がりの展開となりました。　押し目を入れながらの右肩下がりが止まりません。

　後場に入ってもこの流れは止まらず、とうとう８月１８日につけた安値１０１７０円を割り込んでしまいました。　本日の安値１０１３０円まできてやっと止まり、今度は反発の動きとなります。　上海市場が思ったほど下げず、むしろプラス圏で推移していたので、安心感が出てきたのかも知れません。　２時半ごろには、後場の壁だった１０２１０円を上抜け、一段高となり、大引けも後場の高値で引けました。　反発せずに終わってくれれば分かりやすいチャートだったのですが、長い下髭となった為、予想が難しくなってしまいました。

明日の日経平均株価予想

　ＮＹダウは、昨日上昇した為、３連続陽線で綺麗な赤三兵が出現しました。　投資家心理の中に先高感があるのでしょうか、１４日からの下げは、チャートを見る限り単なる押し目だったように見えます。

　ナスダックは、赤三兵とはなりませんでしたが、３日連続の陽線でやはり上を指しているように見えます。　

　一方日経平均先物は、本日陰線ながら下髭が長く日中に一旦割り込んだ２５日移動平均線を引けでは回復しています。　外国株に左右されやすい日経平均先物ではありますが、２５日移動平均線を死守したことで、とりあえず上昇トレンド継続中と言っても良いのではないでしょうか。

　ただ心配されるのは、自動車の補助金打ち切りと言う話題が、実体経済にどういう影響を与えるのか？　米国市場が引けた後に発表された事なので、市場には折り込まれていません。　今夜も米国市場に注目と言ったところでしょうか。　そして、補助金を打ち切った裏に何があるのか？　実際のところ米国にはお金がありません。　お金が無いが為の打ち切りならば、いずれその他の政策にも波及してしまうのではないかと言う懸念が台頭してきます。　本当に景気が回復したのであれば、打ち切りやむなしなのですが、これが勇み足であれば（市場が勇み足と判断すれば）株価は再び下落の道を辿ります。

　心配しすぎかも知れませんが、私には、橋本内閣の勇み足、消費税増税と重なります。

　チャート的には上かも知れませんが、上記の材料で今夜の米国株は自動車産業を中心に一旦下げると思います。　そうなると、来週の日経平均も下落で始まるでしょう。　中国を見たり米国を見たり本当に難しい時代になりました。　本日は以上です。

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